夜の雨もお昼前には晴れ間も見えて来て
珍しくやる気を出して南禅寺まで行ってはみたものの
師走も六日の平日というのに結構人混み...
そのままするりと通り過ぎて
静かな紅葉を求めて北へ
今日は敢えて小さなレンズ2本だけで
自ら手枷をつけたような不便さ?
鷺森神社を目指したのに
なんと道に迷ってしまう体たらく..
以前ならなんの迷いも無く辿り着いていたものを
ここ数年の引き篭もりがこんな事に
ちょっと落ち込みつつスマホのマップを頼りに
紅葉が盛りだったのが心の救い
いったん奥の拝殿でお詣りを済ませて
振り返れば其処此処に色づき
静かで厳かな空気が荒んだ心を癒してくれます
35ミリ換算38ミリの画角は
昔のコンパクトカメラのそれと同じくらい
ズームに慣れた身には不便にも
やはり汎用性を吟味され尽くした画角なのかも
お昼前には陽射しが暖かく
日陰も冷え込みは緩んだ感じ
舞殿の屋根に落ちた葉影も心なしか暖かげ
換算60ミリの絞られた画角も面白いのですが
今日は結局この一枚のみ
もう少し街撮りのほうが活かせるのかも
紅葉は光から逃れるように
陰から振り返って眺めて見たいもの
お社の裏手から紅葉の錦
参道脇のお庭には散り始めの葉も敷き詰められて
一方で枝先にも残る葉多く
昼の光に今が盛りと彩りを放っています
自然の織りなす色と形状は
なかなか人の手では再現出来ないもの
生きとし生けるものの本気こそが
こんな光景を創っています
お庭へと上り下りする小さな石段に
ここでは銀杏紅葉が散りばめられています
紅いなかで黄色のアクセント
参道にはモミジと銀杏のミックスSHOW
冷たい色のコンクリートを背景に
ちょっとだけ銀杏の勝ち
バイク用の厚着で歩き回ったものだから
冬というのに汗びっしょり
最後に参道を振り返って眺め
さらに何処かへ行くような元気は無いので
そのまま帰りましょう
今日は敢えてこの2本だけで
シンプルに紅葉狩り
オールドレンズと呼ぶほど昔のレンズではないとは思いますが
もう“十年一昔”前の物なので...
マイクロフォーザーズのセンサーは小さくて
35ミリサイズに比べ面積は1/4ほど
焦点距離は換算2倍になりますからそれぞれ38,60ミリ
どちらも”準標準”と言って良いくらい
標準ズームで簡単にカバーできてしまう画角ですが
これをあえて単焦点で使うのが今日の命題
不便さの面白さと取るか
「昔はこれが当然でした」と取るかは年齢に因るのかも
2012年発売のこの2本の小さなレンズ
翌2013年にはシグマのデザイン・シリーズのグローバル化・統一で
中身はそのままにモデルチェンジしてしまったもので
一年ほどの短命な存在
のちのバージョンを持っていたこともありましたが
こちらの方が目立つこと無く好み
しっかり写り自己主張も少ないこの2本は
目立たぬ職人の様な存在感です