久しぶりに龍谷大学・大宮キャンパスへ
なかなか母校には向かいません
守衛室に見学をお願いして
邪魔にならぬよう撮影します
いきなり迎えてくれる正門・門扉は
英アームストロング社製の国指定重要文化財
(ただし今あるのはレプリカ)
そして正面にこれまた国指定重要文化財の本館
1879(明治12)年竣工で1964年文化財指定
瓦屋根の建物からなるキャンパス
門を入ってすぐ両側に聳えるのは
クスノキの大樹一対
学生の行き来を大きく張った枝葉で覆うよう
でも少し枝が少なくなった?
明治初期の「擬洋風建築」は味わい深く
陽差しによりその魅力が浮き立ちます
こういう建築物やもっと旧い建築物に対し
プロジェクションマッピングや
妙な照明を当てるのは...大変苦手です
自然光で見ていたい
本館はこう見えて木造
柱の外観を石で覆っているのは
『木造石貼り』と呼ぶらしく
現存するのは少ないとか
百畳敷きの講義場は
元々正座して聴くスタイルだったと
時代は変わりましたね
本館の南北に並ぶ長い建物は
それぞれ『北黌』ほっこう『南黌』なんこうと
こちらもそれぞれ国指定重要文化財
(『黌』は校舎とか学校との意)
今では学舎然として授業に使われていますが
元々は寮として建てられたそう
こんな間近にこんな立派な寮とは
大学に対する考え方も違ったのでしょうね
南北の寮からは渡り廊下で本館へ
すぐに講義を受けられます
渡り廊下すらも国指定重要文化財
とは言っても明治建築なんかはまだ新しく
元は1639年創設の西本願寺の学寮
もう400年近くの重み
陽が差すと門前に大きなイチョウ
今が盛りと輝くよう
イチョウとクスノキが龍大大宮キャンパスの
印象の大きな部分を占めています
日陰にはそこここにツワブキの花
紅葉のあとも冬の校地に色を与えてくれます
カフェ風のパラソルと椅子もあり
明治建築とコラボしています
晴れ陽差しを期待して向かったものの
だんだんと雲が流れて翳りがち
もう少し撮っていたかったものの
こうなると駐車料金が気になってしまい
今日の撮影はお終い
二日続きの二眼レフ後では
オールドレンズと言えどデジタル撮影は楽ちん
ミスが無いのは良い事なのかどうなのか
今日のお供は東京光学UVトプコール3本
撮影ではあまりクセは出なくて
そつなく写っていた印象
トプコン主流のRシリーズに対する廉価版的立ち位置
元々ボディ側にレンズシャッターを持ち
絞り設定もボディ側に残すようなマウントで
レンズは小型かつ安価を狙えました
ただ大口径は作れないのと
特殊な構造であまり人気は出なかったのか
1963年から1974年発売機で終了
1964年発売のこのUNIは
レンズシャッターをボディ側に内蔵
メーターをミラーに内蔵したTTLミラーメーター方式
世界初のシャッター速度優先TTL-AE機
その割に何故か極く地味な有りよう
普及機故かレンズも28から200mmまで
しかも53(或いは50)mmのF2で最も明るく
他はほぼF4というラインナップ
様々な先進機構を採り入れたトプコンRシリーズも展開しながら
どうも販売力が無かった東京光学
バブル直前の1981年には一般向けカメラ事業から撤退
UNIマウントのUVトプコールは
汎用性もアダプター展開も乏しく不人気
レンズの状態が良くても意外に入手し易いでしょう
RPに装着のUNI-EFマウントアダプターは
”どなたかの手による”ワンオフもの
こういうのを作ってくれる人には頭が下がります