奈良桜2013
帰り際に立ち寄った不退寺の門前にも、爽やかな桜の景色がありました。 境内は一年中、様々な花に飾られています。
復元された朱雀門のすぐ内側を、近鉄電車が通り過ぎます。宮跡の中を線路や一般道が走っているのは、大正後期までこの遺跡の存在が、確実視されていなかったから。 こちらもまた、遷都1300年を記念して再建された大極殿。第二次朝堂院跡あたりは、すっかり芝…
奈良公園辺りを歩いたあと、平城宮跡辺りへと移動しました。 ユキヤナギが境内を埋め尽くす海龍王寺に、更に桜が華を加えます。 石の仏も桜の下に。
椿の大樹と桜が、絡み合うように咲いていました。
天平の創建時には、壮大な伽藍だった新薬師寺は、わずか33年で落雷によってほとんどが焼失。現本堂はわずかに残った初期のものとか。 天平作の十二神将に会える本堂は暗く、表へ出ると桜が眩しく。
春日大社境内には、奈良市の文化財に指定された『イチイガシ巨樹群』があり、大社の創祀された奈良時代の景色を残します。春日大社から高畑の社家町へと伸びる、かつての禰宜さんたちの通い道『上の禰宜道』脇にも、巨大なイチイガシが聳えています。
朱塗りの南門に、白い桜がひときわ映えます。
朝ご飯時を過ぎて、陽差しの下で鹿は昼休み。近付いても、あまり警戒する様子はありません。 若草山も、ぽかんぽかん..と、昼休み。
明治の神仏分離以前は、東大寺の鎮守社だった手向山八幡宮。桜とともに、静かに東大寺を見守ります。 有名な和歌にもあるように、この辺りは紅葉の名所ですが、桜の季節もいいものです。
お水取りで有名な二月堂。その石段脇に、少し朽ちた桜の老木が、それでもはるをお堂に供えます。 春在一枝中はるはいっしのうちにあり
二月堂へは徐々に高さを増して、左右に桜を観ながら坂を登ります。 東大寺境内は、それだけで古い町並みのよう。江戸以前は奈良も京都も、多くの寺院は壮大な伽藍を有し、このような規模だったのでしょう。
大仏殿の裏手をぐるりと回ると、これまたたくさんの桜の光景に出会いました。 影濃く桜咲く季節。
歴史あるお堂の前は、近年キレイにされたようで、まだ若い桜木が紅白に彩ります。 お坊さんも足取り軽く、春うららかな径を行きます。
人の流れを外れ、奈良らしい裏通りを行くと、住宅地から一段上った処に、桜を纏った戒壇堂が見えてきます。
こちらは西の外れにある三重の塔。平安時代末期に創建〜焼失、鎌倉時代に入ってすぐ再興されたというもの。紅しだれと白いヨシノが、どちらが塔に似合うかと、競い合っているようです。 一方こちらは奈良時代・天平二年に創建、なんと五度もの被災・再建を経…
猿沢池から桜を望めば、その先に興福寺の南円堂が覗きます。 石段下では、何やら井戸端会議でしょうか。 土産店もまだ開かない、静かな月曜日の朝。
和洋折衷の外観が、何ともこの町に似合う奈良ホテル。車寄せの柱も、これでもかと重厚な木の柱。紅白の桜を覗かせてみましょう。 ここに鹿は居りませんが...。
石段下のヤマザクラも、丘の上のシダレザクラも、ともに満開でしたが、花見客など来ない朝の神社。
丘の上でひっそりと桜咲く天神社。奈良市内の見晴らしもいい社でした。 丘を横切る路地は、ゆるゆると曲がった細い径。となりのおうちにも、薄紅のしだれ桜が咲いていました。
風なく静まりかえる浮見堂。桜に囲まれた池を、ボートから眺めるのも一興でしょう。 徐々に陽が差してきて...
月曜日の朝で車通りは多いのですが、傍らの丘では鹿達が悠然と朝ご飯。
今朝は京都の桜を置き去りにして、奈良へと走りました。 朝七時に車を停めて、朝から昼過ぎに架けて歩いたコースは、おおよそ以下の通り。奈良町外れの駐車場〜浮御堂〜奈良ホテル〜猿沢池〜興福寺〜東大寺戒壇院〜二月堂〜春日大社〜新薬師寺〜駐車場と。(…