ひきのばし...

冬型の気圧配置も本格的になってきて

日本海側で雪の降るころ

京都市内では北山から雪雲が出たり入ったり

晴れた日には放射冷却で朝夕冷えて

結局寒い日にバイクで出かけることになります

明日からはまた一段と寒くなりそうな..

今日は気になっていた「高野第3住宅レンガ広場」へ

 

 

 

 

 

 

EL-Nikkor 50/2.8 @ EOS R6

元は明治後期の鐘紡京都工場

味のある煉瓦造りの一部が

集合住宅のアイコンとして保存

そこを2本の引き伸ばしレンズで切り取る趣向

 

 

 

 

 

 

 

EL-Nikkor 50/2.8 @ EOS R6

何せ古いだけでなく暗室周りで

保存状態の悪いものが多い印象の引き伸ばしレンズ

しかも安いモノしか手を出さないので

コレもそれなりのモノ

少し曇りなどで外で使うにはどうかと思いましたが

構図に気を配れば影響は少なそう

 

 

 

 

 

 

 

 

EL-Nikkor 50/2.8 @ EOS R6

35ミリフィルムの引き伸ばしでは

お世話になっていた50/2.8

暗室作業の技術などは過去に置き去り

あの暗い部屋に篭って覚えた感触も

もう役に立てることない死んだワザか..

 

 

 

 

 

 

 

 

EL-Nikkor 50/2.8 @ EOS R6

こういう逆光では辛いですが

もう少し深めのフードを用意しておくべき

フレアが好きな人も多いようですが

そんな後からでも作れそうなものは嫌いです

なのに古いレンズで遊ぶ矛盾...

 

 

 

 

 

 

 

 

E-Lucky 75/4.5 @ EOS R6

6x6cm”ロクロク”と呼ばれるサイズでは

この7.5cmが標準のレンズ

藤本写真工業(株)のLuckyの商標は

モノクロ中心だった学生にはお馴染みの機材

それでも撮影に持ち出すのは初めて

 

 

 

 

 

 

E-Lucky 75/4.5 @ EOS R6

こちらもかなり古いものの

意外にもクリアな絵を結んでくれます

元々”ボケ味”なんて設計基準には無い引き伸ばしレンズ

ボケに拘りのない私には丁度かも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E-Lucky 75/4.5 @ EOS R6

歪みだけは許されないEレンズは

冷えた日影をスッキリと

清々しく切り取ってくれて

期待以上の写り

でも使いやすいとは言い難く

其処が又楽しからず也...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E-Lucky 75/4.5, EL-Nikkor 50/2.8 w. EOS R6

フォーカス・自動絞り機構が無い引き伸ばしレンズは

殆どが小さくてぎゅっと重みのあるもの

壊れる処がないのでカビ・曇りさえなければ...

シルバーのE-Lucky75/4.5はかなり古いもののようで

拭きキズと黴跡などで状態は良くないモノ

EL-Nikkor50/2.8は1957年には発売されたロングラン製品

綺麗なものが多くそして安く流通しています

既にLuckyはケンコー・トキナーのメディカル部門に吸収され

EL-Nikkorも2006年に一般販売は終了

それでも一部産業需要として

現在に至るまで綿々と生産が続くとか

 (ニッコール千夜一夜物語:記事中の”現在”の時期は不明)

 

引き伸ばしレンズは大型のものを除いて

ほぼ旧ライカと同じ39mmスクリューマウント

L39>42ネジ変換をすればM42などのアダプター・ヘリコイドを用いて

ミラーレスカメラに取り付けるのは簡単

オールドレンズ界では入りやすい沼の入り口かも

ボケ味を写真の重要要素と思わなければね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ときのはざま...

ふらっと岡崎

いつもの府立図書館

今朝は晴れていて放射冷却が激しく残るも

冬陽はその陰影が綺麗

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

今日のお供は1985年キヤノンがEOS前夜に発売した

マニュアルフォーカスマウントでAF化したT-80の

専用標準ズームレンズAC35-70mm

こんな趣味でなかったら「何のことやら...」でしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

なにもわざわざこんなレンズと出かけることもないのに

最近はこうで無いと出かける気にもならず

といっても”いつもの道”から

僅かに逸れて寄っただけ

わずかに残る樽型の歪曲収差は

意匠に温かみを加えてくれているようです

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

昨日から急に冷え込んできた空気は

かなり澄み切ったようす

まだ濁ってはいない眼を通して

スンっと掌に落ちてくるよう

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

洒落たギボシは長年の風雨で表面は鈍くなるも

その造形はちっとも廃れることもなく

少し翳った冬の陽にさえ

自信ありげにニヤリと笑ったような半艶

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

今日は休館の月曜日

開いていれば窓の奥に橙色の照明が見えるはず

暗い館内はその分だけガラス窓を鏡にして

冬枯れの街路樹を映してくれます

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 @ EOS RP

せっかくクリアなレンズなのに

気分はすっかり濁っていて

それを通した風景はざらざらとした物になってしまいます

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON AC 35-70/3.5-4.5 (1985~) w. T-80

35年以上前のレンズはクリアで

コロナ禍の中で手に入れた時には一瞬カメラも動作していました

今はもうAF動作を見ることもできませんが

かと言って動作するものはとても高価で手が出ません

不便な前端のフォーカスリングを回しながら

街撮りをするのが沼のヒトの楽しみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山静か

どこか行こう..とは思ったものの

人の多い紅葉名所なんかに行くことはできず

もう遅いかと案じながらも山へ

誰もいない八瀬天満宮を訪ねてみました

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 35/2.5 (Nikonos) @ EOS R6

もう様々な紅葉が半ば以上落ちていて

残る葉がわずかに秋色で境内を照らしています

もう冬の色濃くなった山里で

静かに残る秋を味わいます

 

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 80/4 (Nikonos) @ EOS R6

どこに行っても同じような絵を撮ってしまう

それは紅葉終盤の定番

そして冬の低い陽の為せること

その陰日向の明暗は

わずかな時間で刻々と変わっていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 35/2.5 (Nikonos) @ EOS R6

落ち葉が埋め尽くす地面は

凸凹も小石も隠していて

何度も転びそうになりながら

ようやく段を登ります

 

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 80/4 (Nikonos) @ EOS R6

枝に残る葉もわずかに

もうこの樹は冬支度もほぼ済み

大祓えや初詣に訪れる里の人を待っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 80/4 (Nikonos) @ EOS R6

お参りで上る石段には

多くの落ち葉が積もっていますが

本殿に上る階段には

僅かな落ち葉

私たちの上る処ではありません

 

 

 

 

 

 

 

 

UW-Nikkor 20/2.8 (Nikonos) @ EOS R6

もう石段もその外側も地面も

樹の根の勢いには抗うことはできずに

どんどん地続きに

境が無くなって来ています

 

 

 

 

 

 

 

 

UW-Nikkor 20/2.8 (Nikonos) @ EOS R6

元々水中専用設計のため

このレンズの周辺はとろけるようにボケてしまいます

葉を落とし枝ばかりとなった樹々の姿を

儚げに写しとってくれます

 

 

 

 

 

 

 

 

Nikkor 35/2.5(LM) w.EOS R6, Nikkor 80/4(LM), UW-Nikkor 20/2.8(RF)

今日は水陸両用カメラ ニコノス用のレンズ3本で散策

35mmと80mmはライカMマウントに改造の上

レンズ前面の保護ガラスを外したもの

元来水中専用の20mmはEOSのRFマウントに換装

いずれも暇が為せる私製バージョン

この3本で歩いて見て思ったのは

こういう風景を撮るよりも

少し荒んだような”いつもの”街撮りのほうが向いていそうな事

それはまたの機会に

 

わざわざライカMマウントに換装しているのは

ヘリコイド付きのマウントアダプターで被写体に近寄れるため

35と80は簡単にできましたが

20は無理そうだったので直接RFマウントに換装しました

フォーカスと絞りの操作ノブを敢えて斜めに配置しているのは

好みの問題と色々干渉してしまうため

 

 

 

 

 

 

 

 

ちいさなレンズ...

夜の雨もお昼前には晴れ間も見えて来て

珍しくやる気を出して南禅寺まで行ってはみたものの

師走も六日の平日というのに結構人混み...

そのままするりと通り過ぎて

静かな紅葉を求めて北へ

今日は敢えて小さなレンズ2本だけで

自ら手枷をつけたような不便さ?

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

鷺森神社を目指したのに

なんと道に迷ってしまう体たらく..

以前ならなんの迷いも無く辿り着いていたものを

ここ数年の引き篭もりがこんな事に

ちょっと落ち込みつつスマホのマップを頼りに

紅葉が盛りだったのが心の救い

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

いったん奥の拝殿でお詣りを済ませて

振り返れば其処此処に色づき

静かで厳かな空気が荒んだ心を癒してくれます

35ミリ換算38ミリの画角は

昔のコンパクトカメラのそれと同じくらい

ズームに慣れた身には不便にも

やはり汎用性を吟味され尽くした画角なのかも

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 30/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

お昼前には陽射しが暖かく

日陰も冷え込みは緩んだ感じ

舞殿の屋根に落ちた葉影も心なしか暖かげ

換算60ミリの絞られた画角も面白いのですが

今日は結局この一枚のみ

もう少し街撮りのほうが活かせるのかも

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

紅葉は光から逃れるように

陰から振り返って眺めて見たいもの

お社の裏手から紅葉の錦

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

参道脇のお庭には散り始めの葉も敷き詰められて

一方で枝先にも残る葉多く

昼の光に今が盛りと彩りを放っています

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

自然の織りなす色と形状は

なかなか人の手では再現出来ないもの

生きとし生けるものの本気こそが

こんな光景を創っています

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

お庭へと上り下りする小さな石段に

ここでは銀杏紅葉が散りばめられています

紅いなかで黄色のアクセント

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

参道にはモミジと銀杏のミックスSHOW

冷たい色のコンクリートを背景に

ちょっとだけ銀杏の勝ち

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8 EX DN @ LUMIX GX8

バイク用の厚着で歩き回ったものだから

冬というのに汗びっしょり

最後に参道を振り返って眺め

さらに何処かへ行くような元気は無いので

そのまま帰りましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

SIGMA 19/2.8, 30/2.8 EX DN w. LUMIX GX8

今日は敢えてこの2本だけで

シンプルに紅葉狩り

オールドレンズと呼ぶほど昔のレンズではないとは思いますが

もう“十年一昔”前の物なので...

マイクロフォーザーズのセンサーは小さくて

35ミリサイズに比べ面積は1/4ほど

焦点距離は換算2倍になりますからそれぞれ38,60ミリ

どちらも”準標準”と言って良いくらい

標準ズームで簡単にカバーできてしまう画角ですが

これをあえて単焦点で使うのが今日の命題

不便さの面白さと取るか

「昔はこれが当然でした」と取るかは年齢に因るのかも

 

 

2012年発売のこの2本の小さなレンズ

翌2013年にはシグマのデザイン・シリーズのグローバル化・統一で

中身はそのままにモデルチェンジしてしまったもので

一年ほどの短命な存在

のちのバージョンを持っていたこともありましたが

こちらの方が目立つこと無く好み

しっかり写り自己主張も少ないこの2本は

目立たぬ職人の様な存在感です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまひとたびのもみじみち...

 

師走となってようやく紅葉を見に行こうかと

本当に久しぶりの京都紅葉

昨日までに比べれば少しはマシなんですが

それでも”これでもか..”というような人出

なので少し静かなところへ

ほんの小一時間だけ

 

 

 

 

 

 

minolta ROKKOR-TC 100mm f4.0 (1960~)  @EOS R6

本当にお久しぶりの今熊野観音寺

紅葉は今が盛りというよりも

まだまだこれからも..というところ

シンプルな設計3群3枚のオールドレンズは

結構無難に写ります

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

今日の陽射しはとても暖かく

日向に停めた車のダッシュボードは

まるで夏場のように焼けた匂いがしました

でもやはり日陰は寒く

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

東山の麓でお昼前にようやく陽が差し込み

境内の隅っこがドラマチックに

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

谷間いに差し込む陽で本堂が輝くよう

まだ日陰の紅葉葉よりも

あからさまな黄金色

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

刈り込まれた植え込みの緑に

落ちたもみじの紅がチリチリと燃えるよう

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

小さな葉が繊細で

こういう紅葉が好みです

ボケたハイライトの色が飽和して

妙な感じなのも旧いレンズならではかも

 

 

 

 

 

 

 

 

MINLTA ROKKOR-TC 100mm f4.0 (1960~) @EOS R6

ベタだなぁ..と思いながら撮る

出来上がりもやっぱりベタだなぁと思う

そんなものだなぁ...と

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON R 50mm f1.8 iii (1963~) @EOS R6

駐車場に近い下のほうの階段には落ち葉もなくて

陽もまだ差してない

それでもステンレスの手摺には

紅葉と青空のリフレクション

 

 

 

 

 

 

 

今熊野観音寺 『こぐまもり』

頂戴したのは『こぐまもり』

こぐまと言ってもずいぶん立派そうなツキノワグマが

ひょっこりとのぞいています

昨今のニュースを見るに

ちょっとだけ怖そうにも見えますが

あまりキャラクター風だと他の何かに見えてきそう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MINOLTA ROKKOR-TC 100/4, CANON R50/1.8 III  w. EOS R6

左はMINOLTA ROKKOR-TC 100/4

レンジファインダーカメラのレンズのように可愛い小型

2種のアダプターを介していますが

シルバーのローレットリング部分からがこのレンズ

3群3枚という今では見かけないシンプルな設計ですが

こういうレンズも在っていいのでは

 

右はCANON R50/1.8 III

FDやFLよりも前のRシリーズのレンズ

独特な自動絞り機構が祟ってかあまり成功しなかったCanonflexシリーズ

この後FXから始まるFシリーズで世界へと広まっていきます

まだ一眼レフ黎明期の標準レンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

時代を渡る...

ほんとうは別のものを目指して五条通を西へ

でもふと目に止まった歩道橋

最近めっきり減ってきましたようすで

今のうちに記録しておこうかと...

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

最近撤去されるケースが増えてきた歩道橋ですが

車通りの多い五条通には今でも意外と生き残ってます

北側にはレトロな雰囲気を生かしてリノベした

洒落たテナントビルがあって

この歩道橋もその雰囲気作りに一役買っているように思えます

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

鉄骨の構造物が好きで

街ナカでこんなモノを撮っていると

怪訝な顔で通り過ぎる人も

しかも小柄なオールドレンズと”お安め”のカメラボディとでは

あんまりマニアっぽい説得力も無いよう

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

朝方には天気雨も降りましたが

冷たい空気にも陽差しが暖かかくて

冬らしくない気分

空も暖かそうに晴れやか

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

もう結構サビや傷みも見えていて

これだから取り壊されたりするんでしょうが

これくらいの経年変化は

許してやって欲しいものです

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

写真を撮っていると意外と”奇跡の瞬間”が在って

車通りの多い五条通にも

赤信号でもないのに車の途切れる瞬間がありました

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

こういう飾り気のない構造物に

何やら心動かされるものがあって

ついついレンズを向けます

ただ..標準レンズで切り取るのは意外と難しい

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) @ EOS RP

珍しくも無いはずのこんな歩道橋からの風景も

もう見ることも少なくなりました

五条通の奥の奥には

紅葉の清水寺も見えています

ビル影の街灯は

昼日中にも関わらず”ぽん”と点っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

CANON FL 50mm 1.4 (0) w. PELLIX (!) mfg.1965

1965年発売の初期型FL 50mm 1.4と同じく初期型PELLIX

共に翌1966年にはそれぞれ改良型のI型とQL型に更新され

とても短い運命となってしまいました

このFL50/1.4初期型は一部で”アトムレンズ”と呼ばれる

当時高屈折率且つ低分散を目指して放射性元素”トリウム”を含む硝材を使ったレンズ

放射線のせいでレンズが褐変していたりしますが

自然界に存在する放射線と変わりないレベルですので

勿論人体への影響も極く僅かで無視出来るものと考えます

それに...開放では少し甘いものの上のはf2.8

古いですが“ちゃんと”写ります

 

 

 

 

 

キヤノンのFLシリーズ50mm1.4は

キャノンの公式ミュージアムサイトでは

1965年に初期型_1966年にI型_1968年にII型となっていますが

初期型(ここでは0型)は画像も掲載されておらず詳細は不明のよう

旧レンズマニアのサイトでも製造ナンバーの範囲は明記されず

おおよそ20000番辺りでI型に切り替わっているよう

この18000番台のものは後玉が褐変していて

多分アトムレンズである初期型のようです

0型とI型の違いについては後々記載したいと思っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たそかれ...

新しいレンズの力はエライもので

ここまで鬱気味なモノが出掛ける気になって

ベタですが京都駅ビルへ

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

日暮前にどこかに行くのは

写真を撮る人には珍しくもないことでしょうが

物臭な私には珍しいこと

翳り始めたビルに夕陽さす京都タワー映る

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

コロナ禍後はずっと混雑している駅

オーバーツーリズムなんて問題も良く聞きますが

市民にはそれは本当に深刻なもの

キャパが足りません

1/2秒でもブレないのはありがたい

 

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

大階段側ではなく東側エスカレーターを上る

今度は1/2秒をブラしてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

屋根などの構造を思い切り取り込める画角が嬉しい

あまり考えずに馬鹿になった気分で

線を引いてみる

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

一枚目からほんの少し経っただけで

早くもタワーに差す陽は弱ったようです

タワーと屋根を同時に取り込む

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

この四代目駅ビルももう四半世紀

平成の不景気とコロナ禍

それにオーバーツーリズムを見て来た大きな空間

前の駅ビルはいま思えば寂しいものでした

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

設計は原 広司(はら ひろし)

梅田スカイビルや札幌ドームを設計した人物

隅々まで複雑なラインが「これでもか!」と潜んでいます

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

さらに少し暮れてきて

空中径路から見る京都タワーもライトが占めます

 

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

何だかんだ人の途切れない空間

歩き回るのも結構疲れてきてしまいました

エスカレーターに身を任せ

徐々に帰り途へ

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

空と駅との間には...

暗がりに横たわるコンクリートと鉄骨の塊が

鈍色に冷え込んでいます

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

高所から差しおろす照明が

キリキリと螺旋状に...ではなく

少しぼんやりと人混みの空間を照らしています

 

 

 

 

 

 

 

京都駅ビル 2023.11.21 RF10-20/4L @ EOS R5

駅ビルを出てすぐ

初めての観光客はこの光景を見るわけで

実は行く方が判り辛いのではないかと危惧します

タワーだけが判りやすいランドマークですが

それをどう見て進めば良いのやら...

私はこの先バス停へ

ゆっくり揺られて帰ります

 

 

 

 

 

 

 

先週は新しいレンズの補正プロファイルが未だ無いと言ってましたが

今日はもうアップデートされていて

速攻の対応に感謝感謝