ほんとうは別のものを目指して五条通を西へ
でもふと目に止まった歩道橋
最近めっきり減ってきましたようすで
今のうちに記録しておこうかと...
最近撤去されるケースが増えてきた歩道橋ですが
車通りの多い五条通には今でも意外と生き残ってます
北側にはレトロな雰囲気を生かしてリノベした
洒落たテナントビルがあって
この歩道橋もその雰囲気作りに一役買っているように思えます
鉄骨の構造物が好きで
街ナカでこんなモノを撮っていると
怪訝な顔で通り過ぎる人も
しかも小柄なオールドレンズと”お安め”のカメラボディとでは
あんまりマニアっぽい説得力も無いよう
朝方には天気雨も降りましたが
冷たい空気にも陽差しが暖かかくて
冬らしくない気分
空も暖かそうに晴れやか
もう結構サビや傷みも見えていて
これだから取り壊されたりするんでしょうが
これくらいの経年変化は
許してやって欲しいものです
写真を撮っていると意外と”奇跡の瞬間”が在って
車通りの多い五条通にも
赤信号でもないのに車の途切れる瞬間がありました
こういう飾り気のない構造物に
何やら心動かされるものがあって
ついついレンズを向けます
ただ..標準レンズで切り取るのは意外と難しい
珍しくも無いはずのこんな歩道橋からの風景も
もう見ることも少なくなりました
五条通の奥の奥には
紅葉の清水寺も見えています
ビル影の街灯は
昼日中にも関わらず”ぽん”と点っていました
1965年発売の初期型FL 50mm 1.4と同じく初期型PELLIX
共に翌1966年にはそれぞれ改良型のI型とQL型に更新され
とても短い運命となってしまいました
このFL50/1.4初期型は一部で”アトムレンズ”と呼ばれる
当時高屈折率且つ低分散を目指して放射性元素”トリウム”を含む硝材を使ったレンズ
放射線のせいでレンズが褐変していたりしますが
自然界に存在する放射線と変わりないレベルですので
勿論人体への影響も極く僅かで無視出来るものと考えます
それに...開放では少し甘いものの上のはf2.8
古いですが“ちゃんと”写ります
キヤノンのFLシリーズ50mm1.4は
キャノンの公式ミュージアムサイトでは
1965年に初期型_1966年にI型_1968年にII型となっていますが
初期型(ここでは0型)は画像も掲載されておらず詳細は不明のよう
旧レンズマニアのサイトでも製造ナンバーの範囲は明記されず
おおよそ20000番辺りでI型に切り替わっているよう
この18000番台のものは後玉が褐変していて
多分アトムレンズである初期型のようです
0型とI型の違いについては後々記載したいと思っています