建物は無銘となり
街角はいつか更新して
風景も名前を無くす
名も無き明暗に
ひととき目を向ける
日々多くのトラックが出入りした門
脇の守衛所も鉄板の向こう
冷たい目隠しに冬陽
門のすぐ脇にあるタンクは
剥き出しの工場感
萌える人も居るのでしょうか
無銘となったビルヂング
ゆっくりと再開発の進むエリアにあって
この跡はどうなるのやら
一階にはギャラリーがあって
展覧会情報が掲示されていたウインドウ
移転の張り紙も陽に曝されてこの姿
金属板一枚一枚のエッヂが立ち
まだ時は短い流れ
晴れ陽に暗がりをおもう
双ヶ丘へ向け徐々に上る坂道
天神川を遡るように下るように
往来は多いほう
かなり”打ちっぱなし”な外壁に
落ちる影が痛々しくもあり
晒され続ける今後の時に心痛むよう
照明が影を呼び
監視カメラは誰も来ない筈の門を見る
仕事納めのお昼前
大屋根の向こうから顔を出すダクト
丸窓に覗く階段の影
どう言う作りなのか中を見て見たい処
工場を支えたバス停も
少し寂しそうに
それでも住宅の多い場所なので
この”目一杯”のレンズ銘板刻印が気になって
ついつい手を出したヘキサノン
特に銘玉という訳ではないと思います
最近のレンズは生真面目に写り込みを避けたダーク仕様
これくらい主張があっても良いんじゃない?
この頃のボディ・キャップなどのロゴもカッコ良い
マウントアダプターも持ってないのに手に入れた
旧コニカFマウントの標準レンズ
取り敢えず力技でLMマウント化してみる
フランジバックも数ミリショートで
ヘリコイド付きアダプターが頼り
それでも意外となんとかなるモノです