年賀のご挨拶には何も思い浮かばず
せめて新年を迎える光景を収めるしかないかという思いで
夜明け前に街へと出ました
漠然と”薄明と街灯”というイメージだけを持って...
冬はつとめて...といったものの
いくらか撮り歩いてみてもなんだか頭もはっきりとはせず
結局初めの一枚で事足りたのかもしれません
徐々に別れちぎれて消えてゆく雲
半世紀超えのレンズで映し出した黎明の大文字山系
LEDの街灯は冷たい色をしていました
陽が上ると雲も流れて元日の明るい窓際に今日の機材
私の”はじめの一歩”はおよそ五十年前
亡き大叔父の遺してくれた一眼レフSR-1で鉄道写真を撮り始めた頃
レンズはこのロッコール55/1.8と135/2.8の2本だけ
令和五年 R5の撮り初めは
今のメインミラーレスボディと初心を知る標準レンズ
古い酒を新しい皮袋に入れたようなもの
これがどういう意味を為すのかは心持ち次第なのでしょう
(今回のレンズは当時から所有している個体ではなく、後に入手した個体です。)