京福電鉄・北野白梅町駅

京福は「嵐電」と親しみを込めて呼ばれますが、本来「嵐電」とは嵐山〜四条大宮駅間の、嵐山本線を差す言葉。北野白梅町駅から始まるもう一つの路線、こちらは北野線です。

その駅はそっと、今出川通りの西の突き当たり*1にあります。南隣のイズミヤに隠れるように...そっと。駅前には花屋がはやっているようです。



  


 
嵐電は今年で開業100周年*2。結構利用者は多いのです。




レトロ外装の【モボ21形】27号車。それも特段変わらぬ、普段の足です。



  


 
土日祝日こども運賃が無料なんてのは、いろいろ努力しています。




大きな屋根が覆う...まるでそれは車庫のような駅構内。車両のない昼下がり、ただ風が通り過ぎてゆきます。



  


 
ガラスが割れたままになっていたり「嵐山・さがの・おむろ ゆき」*3の字体がレトロだったり。いろいろ気になります。



きっと昭和...の光景です。



いままですぐ近くにありながら、見過ごしてきた京都の鉄道*4を、徐々に撮り進めていこうと思います。

*1:大正期に前身の「京都電燈」が開業させたのは、北野〜高雄口(現宇多野)駅間で、ここ白梅町停留所は途中駅だった。その後、北野〜白梅町駅間は京都市電となり、現在に至る京福電鉄北野線は、北野白梅町駅から始まることになります。京都市電無き今、北野天満宮まで伸びていれば、より一層京都観光に便利なような気もしますが...。

*2:100周年は明治43年3月 嵐山電車軌道(株) 四条大宮〜嵐山間開通からかぞえて。北野線(旧京都電燈線)は1925年開業ですから、85周年。

*3:そもそも何故だか「嵯峨野・御室」が平仮名表記なんですね。

*4:子供の頃...1970-80年代は、結構熱心な鉄道ファンでした。近郊路線の電化、味わい深い路線の廃止などで、その後遠ざかってしまいましたが、あの鉄錆と油の匂いや、レールの継ぎ目を通過する音などには、やはり惹かれます。