6月30日の夏越大祓祭*1に向け、市内の各社では、茅の輪が設えられています。ただ、今日鳴滝から衣笠あたりまでの数社を巡って、在ったのは平野神社だけでした。
神門に作られた茅の輪。傍らにある看板を見て、8の字を描くようにくぐります。持ち帰り用の茅を戴き、下手ながら小さな茅の輪を作り、玄関に吊り下げました。
春には何度も桜を観に訪れる平野神社ですが、この時期にはあまり行ったことが無いと、気が付きました。少し晴れ間があって、本当に静かな境内には時に日が差し、また涼やかな風も吹いていました。
境内を涼しく影にしてくれているのは、この御神木のクスノキです。樹齢400年以上と言われるこのクスノキは、注連縄のあたりで周囲5m近い大樹。
大クスの樹の下には『すえひろがね』(餅鉄べいてつとも)と呼ばれる石が鎮座します。「陸奥より送られた」というこの石は、高さ80cmにして重さ200kgという、鉄分70%の非常に重い石。強い磁力を持つ磁鉄鉱で、一般的な磁鉄鉱よりもかなり純度が高く、現在確認されている餅鉄の中で、日本最大のものとか。写真の様にコイン状の鉄片が、頑なに張り付いています。