ロケ地考

テレビドラマでは時代劇、特にNHKの落ち着いた時代劇が好きでよく見ますが、ご存じの通り京都の寺社がよくロケに使われています。
いま放送中のNHK BS時代劇『妻はくノ一』でも、見慣れた風景がいくつも出てきたので、気の付いた処を書いてみます。
 
  
まず織江(瀧本美織)とお弓(佐藤めぐみ)が斬り合うシーンは,御室・仁和寺五重塔裏手、九所明神のあたり。
迷子になった子供の、親を訪ねる『迷子札』を貼る石柱のある神社は、たぶん亀岡の出雲大神宮。賑わう江戸の街角は、仁和寺の仁王門をくぐってすぐの茶店
 

 
彦馬(市川染五郎)が子供達を教えている寺子屋は、西賀茂・神光院の裏手のお堂。その後は蓮月庵が映ります。
 
 
 
松浦静山(田中泯)が入っていく平戸藩上屋敷の玄関は、大覚寺随心院...でも、このシーンの為だけに、小野の随心院までロケに行くかなぁ...と思ったら、その後のシーンでも随心院・書院前の廊下、本堂前の苔庭や、小町文塚あたりの裏庭が使われていたので、やはり随心院の『薬医門』を入った、大玄関のようです。
 
  
織江と彦馬が歩く砂浜は、琵琶湖岸では無いでしょうか。織江が上司と話す川辺は、松尾あたりの桂川かも。
最後に彦馬が感慨にふけるのは、大覚寺・大沢池の『名古曽の瀧』跡の夕暮れですね。
 
こういうのをチックしながら、見るのが楽しみなのですが、今回(第3回)のドラマでは、いずれの場所も紅葉が美しく、昨年秋に撮影されていたのですね。