宇治 塔の島・桜伐採の件

ここのところ更新もせずで、久々の更新がこんな話で申し訳ないのですが...。
今朝ぼんやりTBSの『朝ズバ!』を観たら、宇治「塔の島」の桜並木が、工事に併せて伐採されていたというニュースを見ました。伐採されたのは塔の島の北東側(宇治神社宇治上神社へ向かう、赤い欄干の橋が架かる側)の、宇治川沿いに並んだ100m以上の並木。実は気づいていてもいい写真を撮っていたのです...ワタクシ。
 
 2013.03.21撮影
 
それにしてもこの工事、いったい何のためかと思いきや...『治水のため川底を掘って、水量の増加に対応する』が為に『水位が下がって、塔の島が浮き上がったように、高く見える事が景観を損ねるので、島の地面を削り高さを低くする』と言うこと。前半部分は納得出来ますが、後半の『景観を守る』という目的のために、桜並木(他の植栽も)を伐採してしまうとは...主客転倒も甚だしい話。だいいち少し高くなったところで、どれ程の景観悪化となるのでしょう。しかも下げてしまっては、治水効果も下がるのでは?(人の住まない公園の島なので、洪水を防ぐ対象となっていないのかも。)
そのうえ工事計画では、更に西南側も含めて、全ての樹を伐採する予定だったよう。現在宇治市や市民などの要請で、工事は一時中断しているようですが、今さら樹は取り戻せませんからねぇ...。もしや島の中央にある、あのしだれ桜まで無くなっていたら...。
この”桜無き景観”は、今後どのようになるのでしょうか?
 
それにしても、春3/21の記事の写真を見て、気づかれた方も多いかもしれませんが、これを撮り、載せた時には、フェンスのことばかり気になって、恥ずかしながら何も気づいておりませんでした。考えてみれば、以前は並木で中央のシダレザクラは、今何はっきり見えていなかったのに、思い込みというのは怖いもので、想定もしていないことには、意外にも気づかないもののようです。何度も撮っていた桜がないのに、何で気づけなかったのか...こちらも重く反省すべきところです。
 
 
 
伐採されずに残されることになった、舞鶴海洋気象台の一本の桜。伐採されてしまった、宇治・塔の島の数十本の桜。奇しくも対照的な記事になってしまいました。