秋の椿事・狂い咲きin平安神宮

今年の猛暑の影響は、こんなところに出ていました。

左近の桜の狂い咲き...実はこのために訪れた平安神宮なんです。夏の異常な高温と、いつまでも続く残暑に、桜は自己防衛*1のため、秋を待たずして一部の葉を落としました。その後、夏の間についた花芽が、本来は葉で生成されるホルモンで、開花が抑制されるはずなのに、その葉が無いために咲いてしまった模様です。もちろんこの左近の桜の場合、東南側の一部の枝だけの話ではあるのですが、この枝には来春、花が咲かないことになるのでしょう。
この狂い咲きは、ここ平安神宮以外にも、市内各所で報告されており、中には全部の葉を落とした樹もあるとか。来春の桜花はいったいどうなるのか...ちょっと心配な秋の始まりです。





 

*1:葉から蒸発する水分を減らして、樹全体を護ると言います。