今年の送り火はおおいに実り始めた稲穂を前に、松ヶ崎・東山の「法」の字を眺めていました。北京オリンピックも、甲子園の熱戦とも関わりなくとも、確実に季節は進んで、稲穂はその実りを豊かにたたえています。
点火前には出町の知人から人混みの報告電話が...けれど私の目の前には法の字と、十人ばかりの近所の方々。辺りには田んぼのカエルの大きな鳴き声が響くのみ。点火前の火床の辺りから、点火に係る人に対する「業務連絡」の声が聞こえてきます。

妙円寺(松ヶ崎大黒天)の裏手の山に描かれる「法」の火文字は、大黒天の鳥居に重なって...。