桃源山地蔵院

 
京見峠を越えて、静かな杉坂の谷あいに、ひっそり佇む永観堂の末寺が在ります。既に紅葉は盛りを過ぎて、鮮やかさ・華やかさは褪せていましたが、晩秋の侘びがほんのりと漂っていました。
 
 
 
     
紅葉を前に、なぜか山頭火の句碑。『音はしくれか』(音は時雨か)と、何とも山頭火らしい、これは山口・小郡で詠んだ句とか。常人には言い切れない”たった七言”ですが、秋の北山・周山あたりでは、寂が染みいるような七言です。