妙蓮寺・赤穂義士の墓


映画『最後の忠臣蔵』が公開されていますが、今日は『赤穂四十七士』のうち、寺坂吉右衛門を除く四十六士が切腹した日。映画*1では、寺坂は大石の密命を受け、討ち入りの様子を赤穂、遺族に伝えるべく、討ち入り後泉岳寺へ向かう前に姿を消したことになっています。姿を消したのは史実のようで、その理由には諸説*2あって、何とも言えないですが...。とにもかくにも、この石碑に寺坂吉右衛門の名は無いのです。
 
 
 
 
 
四十六士の銘が刻まれた墓石。それでも手前の水塔婆には『赤穂義士四十七名之霊..』と読めます。私もあの状況で、もっとも身分の低いものが逃げるというのは考え難く、何か隠れた意味があるように思います。供養するものとしては、四十七士としてあげて欲しいものです。
 
 
 
 
 

境内では、冬咲きの『御会式桜』*3も咲いています。 
 
 
 
 

*1:寺坂の映画中のキャストは佐藤浩市

*2:映画同様の理由以外に、四十七士の中で唯一足軽だった彼を、大石がそれを『足軽の身分のものが討ち入りに参加していては公儀にはばかられる..』として逃がした説。単に討ち入り前後に逃亡した説..等、諸説があって、いまだはっきりしていない。逃亡説をとる人は『赤穂四十六士』と言うらしい。

*3:『御会式桜』日蓮上人の入滅十月十三日時に開花したという言い伝えがあり、その頃から咲き始め、花祭り(お釈迦さまの誕生日:四月八日)に満開になるといいます。