聚楽第址(大宮中立売)

          
ここの処、大河ドラマ『江』の舞台となっている聚楽第じゅらくだい_あるいは_じゅらくてい中立売通りに沿って、この碑のある大宮通あたりで東の濠が、裏門通り(智恵光院通りの一本西)あたりで西の濠が発掘されたよう。南北の濠は一条通と下長者町通りのあたり。それはそれは豪華だったと言いますが、意外にもそれほど広大ではないように思います(東西約250m)。それもそのはず、この濠の内は聚楽第の本丸で、外堀まで含めた範囲は、東:堀川通、西:浄福寺通、北:元誓願寺通、南:丸太町通...と、今の二条城を軽く上回る広さだったようです。
 
 
 

近くの小学校前の角には、三つの碑が並んでいます。左は『聚楽第(西濠)跡』(〜1595年)。中央は『平安宮大蔵省跡・大宿直おおとのい跡』(〜1014年)。右は『唐津小笠原藩邸跡』(〜1871年)。同じ場所に折り重なる歴史を、ひと目で感じる道ばたです。(冒頭の『聚楽第址』の石碑にも「此付近 大内裏聚楽第東濠跡」と刻まれているように、平安〜鎌倉時代半ばまでは、この辺り全体が平安京大内裏の区域内でした。)