建仁寺・両足院のハンゲショウ

     
賑やかな花見小路を下がると、静かな建仁寺に至りますが、さらに静かな塔頭の一つ両足院りょうそくいん。普段は非公開ながら、半夏生*1に彩られるこの季節、特別公開*2されています。全体に緑と白砂の取り合わせの美しいお庭の塔頭ですが、池端の半夏生もそれに合わせたように、緑の葉のうち上から三枚程のみが白化します。
写真奥の茶室「臨池亭」で涼やかにお煎茶を頂きながら、初夏の庭を眺めるのも贅沢でした。





 
写真は坪庭「閼伽井庭」と「唐門前庭」。ともに白砂と苔の緑が高コントラストです。両足院の庭園はあと「方丈前庭」と、半夏生の「書院前庭」の四面からなります。






        
池わたる風も涼やかな書院に腰掛けて、ぼんやり眺めているのが良さそうですが、短い見頃に結構多くの人出なのでした。

*1:ハンゲショウは七十二候のひとつ「半夏生」=夏至から11目=7/2頃に花を咲かせるからとか、「半分化粧している」からとか...。花は白い穂状に葉の付け根に咲くそう。

*2:6/11〜7/11・10〜17時・600円(茶室は+500円)