こちらも円通寺と同じく比叡山を借景とする枯山水庭園。臨済宗南禅寺派のお寺で、十三世紀の開山以来、一時は塔頭五寺を数える規模だったとか。今は周りをゴルフ場に囲まれ、庫裏と方丈がひっそりと佇みます。方丈前庭の作庭は小堀遠州とも、そうでないとも...。少なくとも昭和の世に、重森三玲*1が再生・整備したものだそうです。再生前には刈り込みに石が据えられたりしていたそう。七・五・三の刈り込みに、既に花はなく、また来年への宿題が出来てしまいました。
庭を眺める方丈の縁側に座ると、頭上にはかなり多くの痕跡の残る「血天井*2」が。さわやかな初夏の陽射しが、白砂に照り返して、対照的な血天井を照らしていました。
参道で見つけたもの...狸の「化けだるま」?、緑モミジに蒼アジサイ。