京都御苑・皇宮警察/出水の小川

 
近衛邸跡、出水の小川の糸桜は、この時期に楽しめる桜として、たくさんの人が訪れますが、皇宮警察本部京都護衛署の門の中、「平安の庭」のしだれ桜は、人が近付けない分、見事に沢山の花を付けた枝を、地面近くまでたらしています。桜の樹は弱く、人の背の高さの枝は枯れて無くなり、何気なく触れた小枝には、花を付けなくなるようです。桜を前に記念写真を撮るとき、よく枝をつかんで撮影されてますが、多分その枝は花の無い枝になってしまうことでしょう。きれいな桜には花のない、葉の芽だけの枝が見受けられます。
小さなほうの写真は、出水の小川のしだれ桜。こちらも満開近くになっています。淡い色の桜も、蕾の頃はピンク色で、小さく開いた頃には、花びらの端の方に色を残し、薄桜色に開ききります。その後徐々に色が薄まって、散る頃には真白に。蕾からの色の移ろいが見えるでしょうか?