ぼんやりネットニュースを見ていたら
平安神宮神苑に保存してあった通称N電*1を
展示・修繕のため應天門前ひろばに
曳き・クレーンで吊って移動したという
記事を見て早速寄ってみました
琵琶湖疏水による発電・電力を用いた
日本初の営業電気鉄道『京都電気鉄道』の車両
ニュースではあたかも應天門を越えたような見せよう
でも越えたのは「京都守護職上屋敷移築門」
か「西門」あたりでは...おそらく

ようやく人の目に触れる場所へ
凜とした姿は在るものの
歳月は残酷なもの
今後の修復に期待しつつ
私はこの姿も佳いと思うところ

ほぼ雨ざらしで神苑の隅っこに在った車両は
こうして明るみに出てくると
かなり塗装も傷み
金属の腐食も進んでいそうで
痛々しい細部まで見えてしまいます

運転席も乗り降りも
前後のオープンなデッキ
カーブしたフロントマスクや
ライト周りのデザインに
“洒落”や“モダン”を感じます

人の目に晒されるままここで修繕されるのか
どうなるのかは確認出来ていませんが
クラウドファンディングが募られています
2/20現在はまだ10%程度と苦戦中
金欠で無ければ協力したい処

上の画像は神苑の隅っこに在った頃の姿
南神苑の一番南の端に在りました
春には紅しだれ咲き乱れるこの庭の片隅で
桜を眺めて余生を過ごしていました
静かで幸せだったかも...

社殿のほうも来年3月の大祭に向けて
耐震工事・朱塗り替え工事中
実は今日まで気付いておりませんでした
朱塗りが見えないのは
ちょっと寂しい光景ですね

この写真で見てもよく判らないほど
こそっと佇むN電_写真の左下
これからの改修作業は
どのように進められるのでしょうか
1895(明治38)年開業の京都電気鉄道の車両にして
1918(大正7)年の市による買収後
「京都市交通局狭軌1形電車」となったN電
京都市電が広軌で敷設されたのに対し
狭軌=ナローゲージの頭文字Nからの愛称だとは
今回初めて学びました...迂闊でした
堀川・北野線のみ1961(昭和36)年の廃線まで
狭軌でポール集電のN電が走っていて
さながら明治の香りを残していたようです
*1:京都電気鉄道電車_京都市交通局二号電車、通称N電