大沢池の蓮


暑さに参って、もう帰ろうかとも思いましたが、帰り道に大沢池にも寄ってみました。雲の湧き立つ空の下で、沢山の花がまだ咲いておりました。
 
 
            
もう既に傷み始めた葉や、朽ちて水面に沈みかけた葉も増える、お盆まですぐの蓮。チョウトンボも次の世代へ命を繋ごうと、蓮に覆われそうな池を飛び回り、時に蓮の花や葉に休みます。
お恥ずかしながら身の上話をすれば...今日久しぶりに蓮を撮りに回ったのは、今日が母の十三回忌だったから。
20世紀の最後の年、こんなに暑かったのかどうか..もうそれも思い出せない遙かな夏。先日ヤンキースへと移籍したイチローも、すっかりメジャーリーガーなのが当たり前の存在ですが、彼が渡米したのもその後の2001年。オリンピックに盛り上がる気持ちも、高橋尚子が金メダルを取ったシドニー五輪も、見ることなく逝ってしまったと思うと、流れた時間がそれを寂しさに替えてしまいます。(何より残念に思えるのは、万年下位に低迷していた阪神タイガースを、病床で独りラジオ応援していたのに、星野監督以降(2002~)の快進撃に励まされること無く、早逝してしまったこと。)
あれからアテネ、北京を経て、早4度目のオリンピックに盛り上がる夏。酷暑であるのは避け難い現実ですが、蓮の花の涼やかさに、ひととき気持ちを休めてみました。原爆の日でもある今日、この時期に蓮が咲いてくれるという恵みに、まだまだ信心は足り無いながらも_合掌。