「京都千年天文学街道ツアー」のつづき

先ほどの観測は『北部構内』で行われましたが、こんどは今出川通りを南へ渡って『本部構内』へ。
 
歴史のある構内は、校舎とともに木々も大きく育っていて、この季節は緑爽やかなキャンパスです。
 
 
 
左は『尊攘堂』(1903(明治36)年竣工)。京大に寄贈された吉田松陰の遺墨類を納めるために建てられた施設。この西側(写真右の瓦礫のあるところ)に初の天文台が作られ、『京大天文学発祥の地』とされます。
 
 
            
こちらは『旧石油化学教室本館』=通称『ノーベル賞の館』(1889(明治22)年竣工)。京大キャンパスに現存する最も古い建物。ノーベル賞受賞者の湯川秀 樹・朝永振一郎福井謙一の各氏もここ で研究したので、このように呼ばれています。
 
 

京都大学を象徴する建物と言えば、この時計台(1925(大正14)年竣工)ですね。総長室や大ホールがあって、いまは創立百周年を機に『百周年時計台記念館』に改装されています。正面のクスノキは”区民の誇りの樹”にも選ばれた大樹で、何より時計台とのバランスが美しい樹です。いまの樹は1934(昭和9)年の室戸台風で折れた初代の後に植えられた二代目。この樹の下での昼寝は、何とも気持ちよさそうです。
 
 
          
最後に北部構内を去る際くぐった『農学部表門・門衛所』(農正門・1924(大正13)年竣工)ですが、こちらもなかなか歴史を感じる作りで、国の有形文化財
京都大学のキャンパスは、以前から気にはなっていましたが、こうして歩いてみると、やはり新緑薫る美しいキャンパスでした。