蹴上浄水場一般公開

連休中はおとなしく仕事場に潜んでおりましたが、今日からまた初夏の京都へ出て行きます。まずは一般公開中の蹴上浄水場へ。

明治45年(1912年)第二疏水と共に竣工した蹴上浄水場は、今年で創設100年。歴史を感じさせる施設も少なくなりましたが、第一高区配水池のレンガ造り(写真)は、なかなか重厚な雰囲気。今年は本館の道路側が、広く工事中なので、沈殿値や濾過池との絵があまり撮れず、ちょっと狭く寂しい写真ですが、実際は広く開放的な場所です。
 
 
 
右は“つつじのトンネル”の入り口。多くの人が通り過ぎるので、なかなかこういう静かな一瞬はありません。
左は与謝野晶子の歌碑。『御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水』は、浄水場が出来る前の明治34年の新春、この地にあった『辻野』という旅籠で、鉄幹と過ごした際に詠んだ歌。この日が多くの目に触れるのも、この時期だけです。
 
 
            
浄水場は斜面にあって、結構な上り下りがあります。丘の上からは、急速濾過池越しに、インクラインの桜並木、南禅寺の伽藍と三門、大文字山まで望む場所も。