山鉾巡行_はじめの辻回し


長刀鉾で巡行が始まり、ちょうど注連縄切りが済んだ頃の9時40分過ぎ、烏丸から西の四条通では、室町通りから菊水鉾が、新町通から船鉾が...と、続々一度目の辻回しを行っています。後々の帰り順などがあって、そのまま巡行を始める訳ではありません。例えば...後々、より南へと帰る岩戸山を先に行かすために、四条通へと出てきた船鉾は、いったん西へと後退して、後から来た岩戸山が辻回しの後、先に巡行へと向かいます。これは室町や新町と言った細い通りでは、大きな山鉾がすれ違ったり、追い越したり出来ないためで、他にも南観音山と北観音山の間などで、このような譲り合いが行われます。これらの山鉾は“鬮取らず”(くじとらず)になって、巡行の順が決まっています。