元日に雪ちらつき
明るい陽が差していました
寒くとも春に備えて伸ばす枝葉
寒さに萎えた不精者は今日一日何もせず
ゆっくりと
大晦日
今年もきょう限り
お昼を挟んで雪が舞いました
どこに行こうかと迷いに迷い
辿り着いたのは鞍馬口通の船岡山近く
船岡山・建勲神社への参道
べっちゃリとした雪に上る人は居ませんでした
路地裏で見つけた色合い
アルミも鈍く光る雪空の下
雪の合間
塀に埋められる様でも
しっかりと守られていくお地蔵さんの祠
街を歩いてどこにでも在るのは
やはりお地蔵さんのお姿
お稲荷さんの祠と
お地蔵さんの祠が背中合わせ
狭い路地で暮らしと共に
さすがに大晦日
地域のお店も店じまい
こちらもこれにて店じまい...
オールドレンズ散歩には主に"α"ばかり持ち歩いてましたが
晦日はメインのEOSを持ち出して
旧西ドイツと旧ソ連製の2本で撮り納め
もう年の瀬
いつの間に...なんでもう
1960年代の望遠レンズで
毎日のように通り過ぎる御池通烏丸あたりを撮ってみる
ホテル前の並木道は
こうやって見ると北の異国のよう
このあたりは概ね平成の味付け
もう仕事納めを過ぎたオフィスがほとんど
晴れの予報の割に雲も多く
フレアの出やすいオールドレンズには優しい明暗
ちょっと絞ると古さを感じさせないシャープさ
レンズを持ち替え
大通りの御池から姉小路通へ
せっかくマクロレンズなんで得意そうな被写体を
冬にも緑の葉には頑張ってるなぁ...って
正午ちょうどに切った二枚のカット
南中にも低い冬陽の影は
ぼんやりと通りを超えて向かいの壁に
御池通りに戻ってくると
道端の足下灯に落とし物の手袋がポツンと
鮮やかな色が目立つのに
見向きもされずに寒風に晒されています
バス停のベンチには
忘れられたビニール傘がくたびれたように寄っかかる
このままで年を越すのか
明日は空がぐずつきそうなんで誰かに拾われるのか
父が大きなイベント用にその昔買ったレンズ
私が写真を撮り始めた頃にはすでに旧態依然としたプリセット絞りで
この40年くらい棚に眠っていました
久しぶりに引っ張り出してみると特にカビも埃もついてない
"Tokyo Koki"=東京光器は後のTokinaであることは今回初めて知りました
そのTokina社のAPS-C用マクロレンズ
フルサイズでも使えるのではと以前に入手
まぁオールドレンズと呼ぶには忍びない10年ほど前の製品です
ただしAFはミラーレスに着けて使うにはスロー&不安定で
結局MFオンリーで使用
雪の予報にそわそわしつつ
出町にやってきました
ちょっと趣向の違う三本のNikkorと
雲間から陽も差しますが
時折り細かな雪も
北山から雪雲が流れてきたり
また北へ去って行ったり
冬の京都にありがちな空模様です
この200mmはNikonがFで本格的に一眼レフ化を進める際
レンジファインダー機では成し得なかった望遠として発売したもの
すでにかなり高画質です(撮影に使ったものはマイナーチェンジ後のもの)
PC-Nikkorながら特にアオる訳ではなく
賀茂大橋下をくぐってみます
このブログにはこう言う構造がよく出てきますが
橋桁下なんかの鉄骨構造に心動きます
橋下の空間を”水面下”専用UW-Nikkorで撮る
空気中は設計範囲外なので強制的に甘々
ティルトとは違う周辺の描写は
是非ピンチアウトして見て頂きたいところ
鴨川を渡る飛石のうちこの亀は打ち上げられた状態
静かさの増す時にしか水に帰れないようです
像面の湾曲で橋や街灯が空に溶けていきそう
比叡に雪化粧
比叡下ろしと共に街にも雪が降るのでしょうか
雪にカラスも独りきり
寒いよね
UW-Nikkor(1985~)はEマウント改造品を数年前に入手したもの
Nikonosの水中専用設計なので大気中では像面が酷く歪みます
Nikkor-Q 4/200(1961~)はNikon F一眼レフシステム最初期の望遠レンズ
機動性の高い4群4枚構成で動体撮影に革新をもたらしたもの
PC-Nikkor 2.8/35(1968~?)はEOS用TS-Eレンズに無いレンジを埋めるため入手したもの
コーティングは弱点ながら今でも十分に”使い物になる”レンズです
クリスマスに因んで?
聖ペテロの名を冠したPETRIカメラと
重要文化財立ち並ぶ同志社・今出川キャンパスへ
メリークリスマス
キャンパスのツリーと彰栄館
チャペル後方の窓
毎朝礼拝を受けていたのは40年以上前のこと
クラーク館
雪にもなりそうな重い空
寒げな枝先が空に溶けていきそう
後ろは明徳館の塔部分
どっかのキャンパスに似てるって...
明治の流行と言うだけのことでしょう
1960年代に『Nikonと同じ性能で半分の価格』と一眼レフに参戦
輸出を意識して聖人の名を戴いたとか
これは1965年発売のV6型
"PETRI"銘板部分がオーバーハングしたペンタ部と
前面にあるレリーズボタンが特徴的
レンズの意匠はNikonと逆に黒の鏡胴にシルバーのリング
どちらも綺麗なのに”投げ売り価格”でした
マウントアダプターは3Dプリンターによる個人出品モノ
午後の雨に備えて今朝は車で
バイクでは停めにくい古川町エリアへ
今日はオリンパスの2本を手に
きれいに晴れた空の下
陰影だけが頼り
私の写真なんてそんなもの
昭和初頭まではこの辺りを京阪電車京津線が走っていたそう
今では三条通の路面軌道も地下に潜って無くなってしまい
旧線の旧線という説明し辛い事になりました
200に持ち替えて橋から白川の流れを眺める
柳木は師走も青々と
小さな石橋は渡るのが怖いんです
(”行者橋”はもう少し南)
最近きれいになった三条通の白川橋の意匠
このレンズも解放からシャープです
背景用に欲しくなる木板
階調を強めてみればとてもカラフルに
煙草の煙は嫌いですが
たばこの看板はよく撮ってしまいます
”映え”狙いなんでしょうか
多くの球が提げられた古川町商店街
仄暗くて違った印象に
何で此処にこんな勢いでぶつけるのか
何で此処にポスターを貼ってしまうのか
映えというより
少し”おどろおどろしい”ように見えて
結局こんな風に捉えてしまいます
僧侶がレンズを手にして語り出す
「この135(mm)は.....200(mm) !?.....」それがこのf5に抑えた200mm
このCMを知っていれば同世代以上ですね
一眼レフが自動絞りシステム化して大きなレンズが増え
それに逆らうように小型軽量のシステムを目指したオリンパスOM
凝縮し切ったデザインは今も新鮮です