三宝寺・妙見大菩薩の紅葉と豊臣供養塔


三宝寺の奥のほうに、洛陽十二支“戌”の妙見さんがあります。下の境内から石段を登っていくと、真っ赤に紅葉が色付いております。
 
 
 
          
三宝寺は寛永5年(1628年)右大臣菊帝(今出川)経季郷と中納言今城(冷泉)為尚郷が、後水尾天皇の御内旨を受けて開山され、ました。後水尾天皇と言えば、江の入内・嫁ぎ先であり、菊帝(今出川)経季郷の夫人は、初の養女・古奈姫。妙見さんの石段脇には、古奈姫が建てたという、豊臣秀頼淀君、国松丸の供養塔があります。あからさまには墓参できない豊臣家を、この寂しい場所で、人目に触れぬよう供養して居たのでしょう。いまでは縁結びの御利益を求め、この供養塔を撫でるといいます。