信長公墓所・大徳寺総見院

ひな祭りというのに、昨日までの暖かさから、急に寒の戻り。京都では時折ふわふわと、風花の舞うような冷え込みでした。そんななか「京の冬の旅・非公開文化財特別公開」のひとつ、大徳寺総見院を訪れました。
        
前回(第八話)の「江」で、徐々に天下取りへと動き出した秀吉ですが、その策の一つとして、次回(第九話)では織田信長の葬儀を行います。天正10年1582大徳寺で七日間にもわたる大葬儀で、本能寺の変で見つからない遺骨の代わりに、二体あった信長の木像のうち、一体を焼いたと言います。そのご菩提寺として総見院を建立。残るもう一体の木像は、総見院に残ります。ちなみに「総見院」は信長の戒名「総見院殿贈大相国一品泰巌居士」に因るもの。
 
 
 
 
 
 
 
 
深くに水面も見えた井戸の囲い石は、加藤清正が朝鮮から持ち帰った石を穿ったものと言います。つくばいの向こうには、塀越しにお隣の塔頭・聚光院じゅこういんの梅が咲いていました。