山鉾巡行・河原町六角

日和神楽の御利益か、朝から眩しいほどの夏晴れ。今年は河原町通りの六角あたりに陣取りました。カメラマンというと、圧倒的に辻回しの見られる場所に集まるもので、このあたりはゆっくり来てものんびりとしたものです。

さぁて..先頭の長刀鉾四条河原町に姿を見せ、辻回しを始めた9時50分。今年もいよいよやって来ます。
 
 
 
            
すでに日も高くなってきた10時前。熱気と日陰の風が交差する中、陽炎を割って進むように、ゆらりゆらりと近付いてきます。
 
 
 

長刀鉾のお稚児さんは、時に舞いながら進みます。お稚児さんたちも暑そうですが、屋根の上は焼けるようでは?
 
 
 
            
河原町六角の河原町沿いには、河原町商店街振興組合の献酒席があって、朝陽を浴びてお偉方が眩しそうに座ってられました。記念写真もこの強い陰影では、ちょっと辛いと思いますよ...。
 
 
 

ビルが鉾に影を落として、強烈なコントラストを見せてくれます。朝からこの暑さでは、熱中症になりそう。長刀鉾が進むのに合わせて、沢山の観光客が河原町を北上してきて、ここでも歩道は人でいっぱいになってきました。
 
 
 

ここでいちど鉾を停めて、皆で一旦休憩です。商店街から氷入りの冷たいお茶が振る舞われます。浴衣姿の女性陣の配るお茶に、『曳子』(引き綱を曳く人)や『車方』(車輪まわりを扱う人)も喉を潤し、心もホッと一息。はるか高い屋根の上の『屋根方』にも、縄で以てちゃんと行き渡ります。
 
 
 
      
河原町通りと木屋町通りの間は、飲み屋の多い夜の町。高く晴れた朝方、誰も通らない路地を、祭の主役が通り過ぎてゆきます。
そのご、車を停めた西木屋町へと戻ると、高瀬川沿いは「本当に今日は祇園祭巡行の日か?」と疑うくらいに、静かに普通の夏の朝。交通規制による木屋町通りの渋滞も、このあたりにまで伸びることはなく、飲み屋に納品するトラックや、ライトバンが行き交うのみでした。