勧修寺の梅と寒桜

          
野暮用で区役所に寄った帰り道、梅咲くとのことで勧修寺かじゅうじへ。参道の白壁に映える桜は、まだまだ蕾固しと言ったところ。門脇の白梅は静かに庭へと誘い、境内は雨に沈んでおりました。
 
 
 

実は「臥龍がりょうの梅*1」と呼ばれる、梅の老木に咲く花を見たかったのですが、すでに数輪を残すのみ。それでもその花をつけた姿は、さすがに若木には真似できない力強さがあります。
 
 
 
 
境内の所々で目にする薄紅の花。幹や枝の表皮は正しく桜で、花の付き方も梅とは違うのですが、花自体は雄しべ雌しべが長く、何だか梅の花のよう。お寺の方に訪ねると「椿寒桜」という桜だとか。桜に梅に椿まで...何ともめでたい名前の花でした。
 
 
 
 
 

*1:江戸時代に京都御所から送られたという梅で、親子三代(花をつけているのは孫の樹で、初代・二代目はすでに枯れているよう。)が絡み合うように生える姿が、龍のように見えるとのこと。