左京区と言っても北の北、花脊、広河原のさらに奥、久多の里での松上げ*1に行ってきました。お恥ずかしながら、松上げを見るのは初めて。
今宵は始まってすぐ、ひとつの上松あげまつ*2がしっかりと灯籠木とろぎ*3の籠をとらえ、早々に大きく燃え盛り、辺りの人がついつい『早すぎる...』と呟いてしまうくらい。そのためあまり沢山撮る間もなくて...。
背後では雲が途切れて、満月近い十三夜の月が、青白く、稜線を照らしていました。
そして、10分ほどで終了となってしまいました。でも、早く燃えるのは、佳いことなのかも知れません。
最後にはこのように倒されて、しっかりと籠の部分や、残りの松明などが燃やされます。倒れる向きを知っていたら、もう少しちゃんと撮れたでしょうね。それにしても...久多の里は、私のような余所者の見物人も少なく、静かでほのぼのとした雰囲気で満たされ、ほんとうに心穏やかに、愛宕さんへ捧げる炎を、眺めることが出来ました。
帰り道の鯖街道367号線、走っていて涼を感じましたが、路側の気温表示は【25℃】。普段なら、20℃切っていてもおかしくないと思える花折峠。Tシャツ一枚ではないにしろ、半袖で気持ちいいのは、やはりこの夏が異常に暑いのでしょう。