浄瑠璃寺の猫とアジサイ


岩船寺まできたら、やはり浄瑠璃寺にも。写真は本堂側に置かれた石の仏さんたち。ちょうど一本のアジサイの木が、お供えされた花のように咲いていました。
本堂*1には初めて上がらせて貰いましたが、九体阿弥陀如来*2は、お堂の両脇などからわずかに差し込む光によって、薄暗いお堂の中にすっと浮かぶように並んでおられ、その様にはかなり心動かされました。





 
本堂の縁に横たわる猫は、首が落ちていてもしや...とも思いましたが、何のことはなく朝寝中。本堂のお参りの際には真横を歩きましたが、全く意に介す風も無く、撮影中に一瞥を呉れたものの、またぐったりと眠りの中へ。猫もやはり蒸し暑いんですね。境内には猫が多く、庫裏には「子猫がいます、貰ってください」との張り紙もありました。





            
本当はここに「アジサイと三重塔」の絵があるはずなのですが、現在塔は修復工事中で、写真のように覆いが掛かっています。残念。でも、今年中には工事は終了するとか。

*1:本堂:九体阿弥陀堂。藤原時代。国宝。

*2:九体阿弥陀如来像:藤原時代。国宝。漆に金箔。当時京都を中心に競って建立されたそうですが、今ではここに唯一現存しています。西方浄土からお迎えに来られる阿弥陀如来様ですが、九体あるのは人の行い・功徳によって、九つの極楽往生の段階があるとされ、そのそれぞれの阿弥陀如来を表したそうです。