六道参り・萬灯会

narutakiso2007-08-10

六道参りに行きました。「六道*1の辻」と呼ばれる辻から、松原通を少し登った所にある、六道珍皇寺にお参りします。ここはその昔の葬送の地「鳥辺山」の入口にあたると言うことで、お盆に還ってこられるご先祖も、この地を通って来ると言うことから、お迎えのお参りをします。
お寺ではあの世に通じると言う「迎え鐘」を突き、先祖の霊をお迎えします。そしてお盆の間こちらで過ごしてもらい、また送り火でお送りするのです。
右の写真は六波羅蜜寺の萬灯会、この大の字の灯明が大文字の起源になったとか。お迎えの火として、また16日には送り火として灯されます。


 
左_六波羅蜜寺の境内には「仏塔」と「菩提樹の葉」を形どったお迎え火があります。スリランカの民衆の習わしから来ているとのこと。
右_六道の辻。ここが分岐点でしょうか。


 
左_六道珍皇寺のお迎え鐘。お堂の外から引き綱を引いて打ち鳴らします。その鐘の音は、あの世まで響くとか。
境内には地獄絵なども飾られ、昔は子供たちに人の道を教えたのでしょう。「そんなことしたら地獄へ堕ちるよ」って、そういうことを畏れてくれる子供はいなくなりましたね。
右_六道の辻に在る西福寺の向かい、「みなとや」さんと「幽霊子育飴」。
「幽霊の子育て」の話と言えば、ちょっと胸が痛くなるような、悲しいお話です。

*1:地獄道・餓鬼道・畜生道修羅道・人道・天道