高校の写真部顧問だった先生が亡くなられた
それまで写真は独りでやっていくつもりだったのでクラブなんて考えてなかった
同級生の女子一人となり”風前の灯火”の部に誘われた
以来いまに至る良き後輩とも出会えたのは先生のお陰だったんで...
でも結局お元気なうちにお目にかかることもせずにこういうことになる...よくある不義理
そこでその後輩の一人とせめてもの供養にと香を買いに行く
低くなった陽を昔の思いに立ち帰って
昭和の それも”ソ連製”のレンズ ORION-15 で撮ってみる
すぐソコを曲がったら香木店
トイカメラ風に加工してみましたが
本当はこのロシアレンズ 想像以上の解像度です
長らくBESSA-Tと仕事場の”飾り”になっていたのはモッタイナイこと
どうしてもセンサーへの入射角が厳しい周辺にはマゼンタかぶりが...
それもまぁ時代による設計思想の違い
”あの頃”はそう 設計者もそんな事なんて考えもせず
きっと”抜けの良さ”を求めていたはず
私たちもモノクロフィルムの現像と焼き付けに精を出していました
今度は10mmなんていう”あの頃”なら「途方も無い」最新技術で撮ってみる
ところが何のことはない 撮るのは成長していない頭
代わり映えしない絵づらに終わってしまいます
どころか 衰えてさえいることでしょう
アテもない道ですが その若い日の理解者に 合掌
KMZ ORION-15 with BESSA-T