『才ノ神の藤』


残念ながら...長い道を走って行きましたが、藤はまだ咲き開く途中。元々花穂の短いヤマフジなので、まだ少し控えめな姿。才ノ神の御神木である樹齢二千年とも言われる欅の古木と、それに絡み合うこれまた古木の藤の姿は、これを拝めただけでも走り来た甲斐のあるもの。藤棚全体としてかなりの規模を誇り、守り育てられる方々の思いが伝わります。欅は落雷により傷んだそうですが、それでもまだ辛うじて藤を支えます*1
 
 
            
藤棚の端の方は陽当たりが良いためか、多少伸ばした花穂もあり、狭い谷あいは、艶っぽい香りが漂っていました。
 
 
 
才ノ神は叡智の神で、願うものに道を示して下さると。藤は今朝の霧残る山を背景に、静かに花を垂れていました。
 
 
 

*1:いまは鉄骨の棚で、大きく広がった藤を支えています。