甲賀市・庚申山広徳寺

 
甲賀の山上に在る広徳寺では、大きな銀杏の樹がほぼ全ての葉を落として、静寂の黄色い海のようでした。当寺がこの落葉の海に似た色の合金「真鍮」に縁*1があるのは、偶然なのでしょうか。鐘楼の奥の展望台からは、甲賀、湖南の山野の向こうに、御在所岳を中心とした鈴鹿山系を遠望出来ます。新名神高速道路も、その非常に"高規格"な身をくねらせ、彼方へと伸びて行きます。

*1:16世紀末に日本での真鍮の祖となった「藤左エ門」が、十七日の祈願の後にご本尊より真鍮合金の法を伝授されたと言う伝説。