大箕山・菅山寺

 
 
更に雪の残る道を大見へ。ウッディパル余呉の側から山道へ...スタッドレスタイヤ万歳!といった道を登ってゆくと、古刹が見えてくるかと思いきや、何も無い山上に着きました。そこからは雪の上に紅葉の重なり積もる小径を、恐々下りて行きます。ところがどこまでもどこまでも...なかなか着かず、山道で迷ったかと思う頃に、ようやく本堂の屋根が見えて。その昔は大いなる山寺であった事を想像させるものの、いまでは朽ちかけて”もののあはれ”を感じずにはおれません。それでも散り銀杏に片隅は黄金色に輝き、菅原道真の手植えと言われる大欅が、空の上の方で紅葉していました。息切れしながら戻る山道の傍らには小さな石の仏さんが。本当ならすっかりほっとするところを、けれどそれは戦の果てか、心無いものの仕業か、或いは単なる自然の事故か..首がなく、また”あはれ”を...。(写真の仏さんは境内のものです)