2011-07-15から1日間の記事一覧

鉾町散歩・白楽天山

像は中国の詩人・白楽天と道林禅師。白楽天の「仏法の大意」についての問いに答えた、禅師の『諸悪莫作しょあくまくさ衆善奉行しゅぜんぶぎょう』*1は茶掛けに好まれるとか。単純なことほど、実行は難しいというところでしょうか。 *1:「悪いことはするな、…

鉾町散歩・綾傘鉾

綾傘鉾のご神体は金鶏きんけい像。鶏がはやし立てることで、疫病退散する役目とか。少し滑稽にも見える二つの面は、宵山や巡行中の主立った場所で行われる『棒振り踊り』で、二人の締太鼓しめだいこが着けるもの。

鉾町散歩・船鉾

船鉾の面は神功皇后の神面。宵山に着ける『本面』と、巡行で着ける『写し面』があり、能面以前の古式によるものとか。

鉾町散歩・伯牙山

伯牙山のご神体像は、手に鉞まさかりを持ち、今にも足許の琴を割ろうとする伯牙。伯牙は春秋時代・楚の琴の名人。琴を聴く名人の友を失って弦を断ち、二度と琴を弾かなかったと言います。

鉾町散歩・芦刈山

芦刈山のご神体は、謡曲『芦刈』の翁。手前にある旧い頭は運慶の次男・七条仏師康運の作といいます。

鉾町散歩・太子山

いちばん西南に位置する、太子山のご神体は聖徳太子像。『太子奇応丸』の旧家での宵山飾り。涼しい座敷で、ネコがお昼寝していました。 この辺りは露店も並ばず、宵々山の正午前なら人も疎らで、ゆっくり散歩できます。 太子山の絵馬に願い事を書くと、巡行…

鉾町散歩・木賊山とくさやま

世阿弥の謡曲『木賊』から、木賊を刈る翁と、幼くして別れた息子との再会を描く山。それにより「迷子のお守り」が授与されます。

鉾町散歩・岩戸山

岩戸山には伊弉諾尊いざなぎのみこと像、天照大神あまてらすおおみかみ像、手力男命たじからおのみこと像の三体のご神体像があり、そのうち伊弉諾尊像は、大屋根の上に載るという珍しいかたち。町会所の方のお話では、その昔は天岩戸山と、天逆鉾山の二つが…

鉾町散歩・保昌山ほうしょうやま

丹後守平井保昌やすまさが和泉式部のため、紫宸殿の紅梅を手折る姿と、手作りの紅梅が山に載ります。 上記の故事より、縁結び守りが授与されるせいか、一山だけかなり離れた場所にあるものの、特に女性のお参りが絶えません。 写真は保昌山で授与される、梅…

鉾町散歩・大政所御旅所

保昌山のすぐ近く、烏丸高辻上ルに昔の御旅所跡があります。現在は17日の神幸祭から24日の還幸祭まで、八坂神社の三基の神輿は四条寺町の御旅所に鎮座しますが、その昔、三基のうち大政所(素戔嗚尊)神輿と八王子(八柱御子神)神輿、即ち中御座と西御座の神輿…