以前から気になっていた紙屋川の流域
町に厳然と残る大きな高低差は
秀吉の「御土居」と絡めて
ブラタモリでもとり上げていました
今日は旧ソ連の35mmレンズで
Jupitar-12 2.8/35 はコンタックスコピーの"Kiev"なんて洒落たカメラ用
今はこんなのも簡単にデジタルで使えてしまいます
冬陽の豊かな陰影を
旧ソ連レンズの周辺の甘さのなかに包み込む
茂る葉は錆びていく建物を置き去りにして
時を渡っていきます
またElmar 4/90に持ち替えて
両岸の光景を切りとる
今は北のほうも天神川と呼ぶそうですが
昔は全域紙屋川と呼ばれていたそう
左右岸での高低差は断層の成せる技でしょうか
各種柱取り揃って
雨に陽に曝されていました
神谷川に架かる水道管
侘び寂びサビさび
ぶらぶらと歩くのにも体力がなくて
すぐにお疲れさま
路地に正午前の陽が
ギリギリと射し込んでいます
境界の石かと思えば
お地蔵様のような姿です
信仰する心とは
住宅街に突然聳える御土居
この辺り切れぎれに横たわるように
屋根やアンテナが覗くのはご愛嬌
じわじわと迫り来る沼に
足を取られないようにゆっくりと進む
オールドレンズの沼は深いらしい